「詩集・言葉の影」 金井 直・著 昭和59年 八坂書房 限定500部のうち201番
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「詩集・言葉の影」 金井 直・著 昭和59年 八坂書房 限定500部のうち201番

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◆全65ページ サイズ140×222mm 保存状態は、上、並、下のうちの並です。函の上部がくっきりと色あせていますが、本体は美品です。著者サイン入り。 ◇1983年1月から1984年6月までの作品を収録。金井直は1928年東京生まれ。詩集「飢餲」でH氏賞、「無実の歌」で高村光太郎賞を受賞いています。1997年永眠。享年71歳でした。    冬の橋   橋は、道の尽きた所から始まっている。橋は、一つの危険な空間を横切って    向こうの道へ、生への思いを懸けるものである。   橋の下の、暗夜の谷間を、轟音が流れる。車窓の明かりが流れる。   われらの始まりと終わりの縁を同時に支配する者。あの者を避けてどこへ行け    るのか。あらゆる思い出、あらゆる面影も、われらのほかには見えぬ。   われらの孤独の内部の、寒風に晒された僅かな骨組みしか見えぬ橋の上から、    世界がほとんど一本の枯れ木によって支えられていることを知るのである。   そしておそらく、そこから立ち去るわれらの姿を見る者はいない。われらの行方   を知る者はいない。

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